第一回 灰瞳に機すお茶会
※ ここに出てくる登場人物は本編と若干キャラが異なります、ご注意ください。
シュウ(本編主人公)「前に疑問に思った事があるんだけどさ」
ヒロ(本編ヒロイン)「なんで自分はこんなにメイド服が似合うんだろうですか? 私もそう思います」
シュウ「違っ! というかヒロ、初めてのお茶会なのにそんな事言っちゃ駄目ですよ!
本編やってない人は、ヒロはとても可愛く純情で下ネタも言えないような子なんですから!!」
ヒロ「嫌だなぁシュウさん、それこそまさしく伝説ですよ」
シュウ「自分を伝説にしちゃいけません! ……いやまぁ、ここは本編と違って若干(?)キャラが違う場所らしいからあんまりツッコまないけど」
紫雨(本編ツッコミ役)「それで、疑問って何の事?」
シュウ「お前だよ紫雨、お前のHN。なんて読むのか、そういえば公式だと書いてないだろ?」
紫雨「え? 『しぐれ』だよ『しぐれ』。それ以外に読めるかな?」
ジョニー(本編師匠役)「いや、自身はそう思っていても周りはなかなか理解できてないものだぞ」
紫雨「なるほど……ボク達の中では当たり前の事でも、人によっては見方が変わるという事だね」
ジョニー「そう。例えば儂は中身は正しくこんな感じでイカレておるが、外から見れば常識人な親父に見えるしな」
紫雨「自分がイカレているという自覚はあったんだ……でもねジョニー、外から見ればという辺りも多分、間違ってると思うよ」
ジョニー「なっ……!? 外も中も常識人に見えるのか!? そんな世の中間違っとるぞ!?」
紫雨「だからどうしてそう言えるのに直す気になれないんだろう……」
ジョニー「良いか紫雨? こういったタイプのオッサンはな、グループの中に一人だけおればいいのだ! その重要性がちゃんと分かっておるか?! 考えてもみろ、儂のような親父が一人二人三人一匹見たら三十匹三十匹見たら九百匹とかだったらどうだ?! 恐ろしいだろう! 何が恐ろしいってボケが九百匹いる上に個性も全く同じなため同じようなネタしか続かないんだぞ!? 今の世の中は常に支点力点作用点、では無くて新規発展向上を計っている時代なのだ! それだというのに同じような人間がゲーム上に二人以上でも居てみろ!? ボケは全て似たような感じ、そこに上流も下流もあらず、世界はその時点で破滅の一歩を辿り、食料不足に陥りながらも、今日も日々を逞しく生きようとする長達が、生贄に選んだ娘が実は幼馴染で、その子を助けるために主人公は封印されていた力を解放し、生贄を要求していた竜神様をぶっ倒す。そんなストーリーが始まるかもしれないのだ! どうだ!」
ナオキ(本編悪魔役)「ちなみにタイトルはどんな感じだ」
ジョニー「『リュウ☆ジン』なんてどうだろう」
シュウ「うわぁ、☆を付けるだけでその手のゲームタイトル臭く見える……」
ヒロ「タイトルと言えば、私達が出てるこの『灰瞳に機す』って何て読むんですか?」
紫雨「ああ、それはね。『かいどうにきす』、って読むんだって。そっちもルビ振るの忘れちゃったんだけどね」
ナオキ「今見ると随分固そうなタイトルだな。中身はこんな感じの電波連中(ヒロ、私以外)がただ死んでいくだけのストーリーだというのに」
紫雨「あれっ!? 何か素でボクも電波入りにされた所か死亡フラグまで立てられてる!?」
シュウ「そうだぞ! 死ぬのは紫雨だけだ」
紫雨「だからここで死亡フラグ立てるのやめて! 凄い嫌な汗出てきたから!!」
ジョニー「つまりナオキ、お主はこう言いたい訳じゃな? ……儂等の五人の中で生き残るのは果たして誰か………!!」
ナオキ「そんな壮大な伏線を張った覚えは無い」
ヒロ「つまり、タイトルを私達のノリに相応しい感じに変えた方がいいんじゃないか、って事ですよね」
シュウ「いくらなんでも今更変更は効かないだろう。俺達のキャラが生まれる前からあったんだぞ、コレ」
ナオキ「タイトル自体特に意味は無さそうなくせに、かなり居座ってるわけだな」
紫雨「いやいやそんな事無いよ!? ちゃんと意味があるはずだよ! 多分、きっと、そうに違いない! そうだよねジョニー!?」
ジョニー「お主は何を言ってるんだ?」
紫雨「あれ!? フォローしたはずのボクが悪い事を言ったような流れになってる!?」
シュウ「紫雨が『何を言ってるんだ』かは今に始まったわけじゃないからいいとして」
紫雨「人の設定に『痴呆』的なものを加えないでもらえないかな?」
シュウ「なんでも『灰瞳に機す』って決まる前に、もう一つの案があったらしい」
ヒロ「そういえばありましたね……ええと……」
ジョニー「『海パン一丁』だったか?」
ナオキ「『絶対無敵破壊光線』か」
シュウ「師匠はとりあえず名前の響きでモノを言うのはやめてください。あとナオキ、お前は少し謙虚という言葉を知れ」
紫雨「でもまぁ不思議なタイトルといえばそうだよねぇ。……まぁ、『灰瞳』って言うのはヒロの瞳の事を言ってるんだと思うけど」
ナオキ「『機す』という部分に意味はあるのか?」
シュウ「え、………………………………………そりゃああるさ」
ナオキ「何故遠い目をする」
シュウ「いやね。ネットとかそういったものが関わってくるから、タイトルは機械の文字を含めようと思ったんだよ、確か」
ヒロ「確かにシュウさん達は『メッセンジャー』という機械伝いで出会ったんでしたね、私は違いますけど」
ジョニー「つまり当初はもっと、そういった機械が関わるストーリー展開を考えた訳じゃな?」
シュウ「ええ。ですが実際書いてみると機械なんて全然出ない出な………あ、もちろん今からちゃんと関わらせていきますよ!」
ナオキ「こんないい加減だから『未完成版』とか『中途半端版』とか出るんだな……」
紫雨「『予定は未定』が合い言葉だからね……」
ヒロ「最終的に機械が全く出なかったら『灰瞳にキス』に変更とかされてそうですね……」
紫雨「うわっ、あ、ありえるからやめてよヒロ!? 良心的なツッコミ役がサークル内に居るから助かってるけど、作者一人だったら本気でやろうとするんだから!?」
シュウ「まあそんなわけでタイトルは意外といい加減に作られているわけだが」
ヒロ「私達の存在も案外いい加減ですからね」
シュウ「そうですよね」
紫雨「あれっ!? 納得しちゃいけない所を納得した!?」
ジョニー「止めておけ紫雨、いい加減ツッコミを止めないと終結に迎えられないと悟ったんだろう」
ナオキ「どうでもいいが一番最初の『若干キャラが違う』ってヒロにしか当てはめられて無いな」
シュウ「そんなわけで、最初に紫雨が言った通り『灰瞳に機す』だとちょっと固いイメージがあるかもしれない」
紫雨「…………!(駄目だ! ここで『ボク言った覚えが無いよ!?』とかツッコミを入れたらまた無駄に会話が伸びてしまう! 自重しないと!)」
ジョニー「全く我侭だよなぁ紫雨は」
ナオキ「胸は無いくせに」
紫雨「関係ない事で中傷された!?」
シュウ「紫雨……少しは自重しないと駄目だぞ」
紫雨「うわーっ!! 五行上での葛藤が無意味な扱いに――ッ!!」
シュウ「まぁとにかく、せっかくだから俺はこの機会に新しいタイトルを考えてみた。以前のイメージを残しつつ、とてもそれっぽい感じのものだ」
ヒロ「す、凄いですねシュウさん……いつの間にそんな………」
シュウ「ふっふっふっ、惚れ直しても構わんぜ! そんでもってそのタイトルは、コ・レ・だ―――――ッ!!」
『カイドウ☆キッス』
紫雨「本当に何かそれっぽい―――――――ッ!!!!」
第一回 お茶会『名前の変更はございません』
参加者:
主人公:シュウ
ヒロイン:ヒロ
師匠:ジョニーX
悪魔:ナオキ
その他:紫雨